ObsidianとGitによるバージョン管理の組み合わせは、ユースケースによっては非常に便利です。
たとえばこういう場合です。
- 質の高いメモ群をObsidianを使って構築している(Zetterkustenなど)
- 小説やブログの執筆にObsidianを使っている
参考:Obsidianをgitでバージョン管理するべきか否か | Obsidian TIPS(JP)
使うにせよ使わないにせよ、何ができるのか・どう使うのかを知った上で選択するのと、よくわかっていないからと排除するのとでは大違いです。
というわけで、この記事ではGitを使ったことがないObsidianユーザーのために、入門におすすめの書籍を紹介します。他の記事でも書きましたが、Obsidianを好き好んで使う人がGitを使えないわけがないと思います。ものは試し、ぜひ一読してみてください。
ベストな書籍
改訂2版 わかばちゃんと学ぶ Git使い方入門〈GitHub、SourceTree、コマンド操作対応〉 | 湊川 あい, DQNEO |本 | 通販 | Amazon
ベストな書籍なので、一冊しか紹介しません。これです。
漫画で、実践的に、ツボを押さえてGitの使い方を学ぶことができます。僕が読んだことあるのは改定前の方ですが、今だったら改定2版の方がよいと思います。
ちなみにこの本に限らず、わかばちゃんシリーズはかなり信頼できます。僕は「サーバー監視」を持っていますし、シリーズの他の本も立ち読みしたことがありますが(失礼)、重要な情報が・簡潔に・わかりやすくまとまっており、総じてクオリティが高いです。
監修のDQNEOさんは自作コンパイラ界では名の通った開発者ですし、ご存じの通りhttps://obsidian.md/ではGraydon Hoareのコメントも紹介されています。なんとなく縁も感じられてよいですね(こじつけ)。
蛇足:プログラミングにある程度慣れている人向け
入門Git | 濱野 純(Junio C Hamano) |本 | 通販 | Amazon
わかばちゃんが入門にベストな一冊とすれば、これは入門にグレートな一冊です。
すでにプログラミングにある程度慣れている人や、大学で情報系/電気系にいてデータ構造やアルゴリズムにちょこっと慣れている学生さん、あるいは知的好奇心の強い人は、わかばちゃんの次にこれを読んでみてもいいかもしれません。
書いているのはGitメンテナの濱野純さんで、この本はGitの使い方というよりは、Gitがどのように作られているかのアイデアに重点を置いて説明されている印象です(もちろん使い方も書いてある)。読むだけで「おれ、Gitもどきはいつでも作れるな」て気分になります。今Amazonのレビューを見たら二章がむずいとか絵が分かりにくいとか書いてあったのですが、二章がおもしろいし絵が分かりやすかったので、そのあたりは個人差だと思います。
Amazon.co.jp: エンジニアのためのGitの教科書[上級編] Git内部の仕組みを理解する eBook : 河村聖悟: 本
入門Gitは良い本なのですが、残念ながら絶版になっているようです。今だとこういう本も出ているっぽくて、こっちもよさそうです。
僕はまだ読めていないのですが、レビューや試し読みの限りでは、こっちはもっと実際の実装に寄った内容になっているのかなと。入門Gitを読んだ後、実際にどうなってるのかな?と思ってGitのソースを見に行く前に読むといい本なんじゃないかなあと思っています(そのうち読んでみたい)。
おわりに
Gitの簡単な使い方の記事を書こうと思ったのですが、世の中に良い本が大量にあるのでそっちを読んだ方が絶対よいなと思い、おすすめの本を書いてみました。
今勤めている会社にはGitに不慣れな新人さんがたまに来るのですが(学生のときに理論よりだったり、そもそもあまりプログラミングしてこなかったり)、わかばちゃんと入門Gitは、そういう人に聞かれたときにおすすめしている本です。ぜひ参考にしてみてください。
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