雑記:windowsのObsidianとiCloudの相性が悪い

windowsのPCとiPhoneでobsidianのデータを同期させたいという人は多いのではないでしょうか?

僕もその一人なのですが、これが案外難しい。ググった感じだと解決方法もあるようだけど、あんまり筋が良くなさそうに見えます。現状良い方法がなさそうなので、僕はあきらめたという話を書きます。

難しい点

まず前提として、iPhone版のobsidianでデータを保存できるのは「ローカル」「iCloud」「Obsidian Sync」のいずれかです。そしてObsidian Syncは有料なので、無料でwindows/iPhoneで同じVaultを利用しようとすると、必然的にiCloudにデータを置くことになります。

一見問題なさそうですが、iCloudとObsidianの相性がどうやら良くないらしく、ここで以下のような不都合(不具合?)が出てきます。

  • インデックスの再作成が頻繁に走る
  • メモを書いている最中に更新箇所がごっそり巻き戻される
  • バージョニングされた同じファイルが大量に発生したりする

僕が遭遇したなかで一番つらいのは最後のやつです。この画像を見てもらうのが分かりやすいと思います。

僕がデジタル機器の断捨離をしようと思って書いたメモが(10)まで増殖していることがわかります。他のメモだと(73)まで増えているものもありました。編集の長さとファイル数が比例していそうなので、どうやら変更が途中で保存?されている様子です(その割には全部同内容に見えるので何が置きているかやっぱりよくわからないのだけど)。さすがにこれはつらすぎます。

ちなみにこの事象はさんざんあちこちで報告されていて、僕も事前に知っていました。知っていたけど何も考えず「まあ大丈夫やろ」でiCloudを使い始めたのですが、全然大丈夫ではなく、一日でギブアップしました。

解決方法(よくなさそう)

Redditによれば(最新版ではなく)非常に古いバージョンのiCloudをインストールするとこれらの問題は発生しないらしいです。

Obsidian is unusable with iCloud in Windows but my other devices require it. Can I sync one vault with both iCloud and Dropbox? : r/ObsidianMD (reddit.com)

これは完全に想像ですが、iCloudの便利機能類が今回の問題を発生させており、問題を起こしている便利機能自体が存在しない過去のバージョンでは(便利な機能も使えない一方で)問題が生じない、みたいなことではないかなと思っています。

ただ、書いておいて何ですが、僕はこの方法を試していないし、やめたほうがいいんじゃないかなと思っています。ネットワーク接続を伴うソフトウェアで古いバージョンのものを使うのはセキュリティ上たいへん危険な気がするので・・・

つまり結局のところ

windowsのObsidianとiCloudの相性は悪く、使い物になりません。
windowsのPCとiPhoneを使っている人は、Obsidian Syncに素直にお金を払うか、あるいはどちらかで利用するのを諦める(たとえばどこでも見たいメモはNotionで取るようなことをする)しかないのかなと思っています。

おわりに

以前自分のブログに公開していた記事の転載です。

結局この記事を書いた後もwindowsのPCとiPhoneで連携はさせていないのですが、最近これはこれでいいのではと思うようになってきました。そもそも役割が違うというか、iPhoneでじっくり考えて何か書くことってあまりないので、棲み分け(使い分け?)が可能だからです。この辺はまたいつか雑記として書きたいと思います。

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